コラム

2018.01 京の庭・京の広場 平安神宮-岡崎公園…老・壮・青・幼 集うお祭り広場

新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。

京都市民なら誰でも行ったことがある岡崎公園。京都市内のやや東寄りだがほぼ中央に位置する岡崎公園は、誕生間もない初参りから始まって、七五三、成人式そして結婚式、それ以外にも動物園に美術館、コンサートホールに各種イベント会場、おまけに大きな野外グランドと豊かな緑、およそ生活必需品と葬式以外の、しかし人間にとって必要不可欠なものすべてが揃っている。いつも何かしらイベントがあり、四季折々人の絶えないお祭り広場である。

とりわけ、お正月と縁が深いのが平安神宮。平安京を作った桓武天皇と閉じた孝明天皇を祀って、平安京の大内裏の大極殿や応天門を八分の五に縮小して復元されたのだが、境内も参道も前庭も、とにかく広い。だから、初詣でお決まりの映像のような押し合いへし合いもなく、髪形も着付けも崩れずにスムーズに参拝できるのが何よりだ。

岡崎公園もこの平安神宮も、100年前の遷都1,100年記念事業として生まれた。首都機能が移転して寂しくなった京都復興の想いがあった。1894年(明治28年)のことである。近代になって初めての対外戦争である日清戦争が勃発した年でもあった。「眠れる獅子」を相手に、相当余裕があったのか、同年この地で開かれた博覧会も大いに賑わったそうだ。それまで田園地帯であった岡崎一帯は、琵琶湖疎水が通って水力発電所が出来、新しいエネルギーと技術を得たことにより、市電が走り、島津製作所が本社を構え、たちまち最先端エリアになった。だが同時に、日本の伝統殖産興業も継承され、現代アートも伝統工芸も共存する京都として再生したのである。

平安神宮の33,000㎡もある神苑の庭には、日本古来種のイチモンジタナゴや石亀、蓑亀が今も生息しているとか。(M)

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