コラム

2018.10 新京都八景…鉄道の科学技術とロマンをつづる京都鉄道博物館

扇形車庫 山陰本線が嵯峨野線と名前を変えたのはいつ頃だろうか?また嵯峨野線はどこまでを言うのだろうか?実は山陰本線の名前は変わっていない。嵯峨野線は園部までの愛称としてネーミングされたそうだが、今や『サガノセン』の方が断然使われている。

 「乗り鉄」「撮り鉄」「描き鉄」等のマニアックなヲタクを含め一説によると、鉄道ファンは全国で300万人ぐらいいらっしゃるらしい。夜汽車の汽笛に郷愁を誘われ驀進する蒸気機関車の姿に夢中になる、そのような鉄道好きでなくても、興味深い博物館が梅小路公園に開館している。
 鉄道開業100周年を記念して、蒸気機関車の動態保存を目的に1972年に開設されていた梅小路蒸気機関車館に、大阪の弁天町にあった現代・未来を展示する交通科学博物館を統合する形で2016年4月にオープンした京都鉄道博物館である。つまりは、鉄道の過去・現在・未来、従ってSLから新幹線の実物、さらには毎日園内を走行しているSLに体験乗車も出来る数少ない博物館である。

旧二条駅舎 とりわけ鉄道ファンでなくても興味深いのは、扇型の車庫を持つ転車台(ターンテーブル)である。電気車やディーゼル車と違って蒸気機関車はバックが出来ない。かってはそれぞれの路線の終着駅等にあったが、今は殆どその実物を見かけることが無い。が、ここではその回転動作と、放射線上に格納されている蒸気機関車を目近に見ることが出来る。またスピードの向上に合わせて刷新されてきた歴代の車体デザインの変遷から、新幹線50年の進歩を実感できるだろう。

 来春には博物館北側に『梅小路京都西駅』が開設される。巨大な『京都駅』から嵯峨野線で2~3分の時間距離になる最新の超モダンな駅を降りれば、ゲート横に入母屋造りのレトロな『旧二条駅舎』が迎える。そこが、この京都鉄道博物館の資料展示室でもあり出口でもある。来年4月には、鉄道博物館は駅舎の博物館ともなるだろう(M)

一覧へ戻る